サイトクローン活用によって自社サイト監視 自社サイトの品質を確保

概要

シンメトリック社ではおよそ200ものWebページを作成してきましたが、度重なるリニューアルに伴い、 Webサイト全体的な整合性を維持し続けることが難しくなっていました。

そこで、サイトクローンを使用して、自社サイト全体の品質チェックを始めました。

サイトクローンの導入により、変更作業を行うコンテンツ担当者とは別に品質チェック担当者を配置し、 Webサイト全体にわたって品質チェックが実施できるようになりました。

導入のポイント

導入前の課題

・Webサイト全体の品質が低下
・Webサイト全体の品質チェックが実施できていない

導入後の効果

・200ページにのぼる自社サイトの品質チェックを30分で完了
・Webページの品質チェック結果を社内で共有
・Webサイト全体にわたって品質チェックが可能に
・Webページの更新頻度を向上させ、コンテンツの改善がスピーディーに

Webサイト関連業務の問題点

Webページのうち、過去に作成したものや更新頻度が低くなったものが多くなってきました。 リニューアルを頻繁に行っているページと比べ掲載されている情報が古かったり、 また、そもそも今はサービス提供を停止している製品のページもあります。 シンメトリック社のWebサイト全体としての品質が低下しつつあるのではと危惧されていました。

しかし、常に自社サイト全てに対して品質チェックを行うとすれば、 チェック対象のページが非常に多く、時間もかかってしまいます。 200ページに及ぶ自社サイト全体の整合性を保持するのは困難でした。

これらの問題を解決するため、Webコンテンツを複製して保存できる「サイトクローン」を利用することにしました。 サイトクローンを使えば、監視したいWebページを複製して保存し、自動でテスト・品質チェックすることができます。 具体的にどのように業務フローにサイトクローンを組み込んだのか、説明していきます。

サイトクローンを活用したWebページの品質チェック

ブラウザで遷移すれば準備が完了

まず準備段階として、品質チェックしたい自社サイトページをサイトクローンで複製し保存する作業があります。 対象ページへブラウザで遷移するだけで複製・保存が完了します。 静的ページに加え、お問い合わせフォームのような動的ページや、ログインが必要なページも保存できます。 これらの複製されたページが、テストシナリオとして使われます。

サイトクローンによる品質チェック業務の流れ

シンメトリック社では、自社サイトの品質チェック業務は始業時間の9:30より毎日行われます。 自動テストモードのアイコンをクリックすると、保存しておいたページに自動でアクセスし始めます。 お問い合わせフォームに関しては、お問い合わせを通知するメールが社員に届くかどうかで動作を毎日チェックできています。 このように、ビジネス上重要なページの動作確認も毎日実施できるので安心です。 開始から10分ほどでおよそ200ページ全ての自社サイトに関して自動テストが終了します。

自動テストが終了すると、前回テストしたときから変更があるページが一覧に並びます。 変更部分はキャプチャ画像の比較差分が赤く表示されたり、HTML・CSS・JavaScriptファイルなどのファイル差異も把握できます。

サイトクローンが検知したこれらの変更部分を確認し、Webサイト更新者に変更が意図したものかどうかを確認します。 開始してからおよそ30分後の10:00に、ここまでの作業が完了します。

Webページの品質改善とコンテンツ更新を両立できる体制へ

現在シンメトリック社では、Webサイト更新者とは別の社員がサイトクローンを使って、自社サイトの品質をチェックしています。 これにより、Webサイト更新担当者は自社サイト全体の整合性を気にせず、Webサイト更新作業に専念できるようになりました。

Webサイトのコンテンツ担当者と品質チェックを行う担当者とを分けることで、自社サイトのコンテン ツ追加と品質改善を両立できる体制を目標にしています。 今後も、Webサイトにおけるシンメトリック社のPDCAサイクルを推進するツールとして、サイトクローンを活用していきます。